8月9日からの降り続く雨で、9日の夜から停電。翌日10日も、停電が続き、もしもの時に備えて、2階へ垂直避難していましたが、16時頃、行政より岩木川の決壊の危険性があるとのことで避難勧告がありました。そして、急きょ本部のある内潟療護園に避難が決定。

そこから先は、ドタバタ劇の始まりです。初めての避難に皆大慌て。最低限の着替えと日用品をまとめ、エアーマットを使用している方は、外して梱包作業。雨の中、施設車両が空き次第、2~3人の利用者様を避難先に送り出すという作業を繰り返し、約40名の利用者様の避難が終わったのは日が暮れてから。

ここから2泊3日の避難生活の始まりです。

内潟療護園の大ホールを借りての夕食

そして避難所の設営。法人スタッフの協力のおかげであっという間にお休みスペースが完成。なれない場所に不安になり、眠れない方も、、、

2日目には、中泊町より段ボールベッドが届きました。高齢で床からの起き上がりが難しい方が多いので大助かりでした。寝たきりの方には、段ボールベッドの上にエアマットを設置。介護の負担も軽くなりました。

3日目になると少し余裕が出て新聞でゴミ箱を作る光景も。不安な利用者様に寄り添おうとする若手スタッフの思いやりを感じました。

8月12日お昼過ぎには、法人スタッフの協力のおかげで無事帰館することができました。晴れ渡る空に気分も晴れ晴れし、避難所生活を終えました。

最後に、

今回の避難を終えて感じるのは、災害は自分にもやってくるのだということ。そして、きりん館のスタッフだけでは、避難は不可能だったということ。反省することばかりです。

災害時のマニュアルを見直しアップデートしていくこと、日ごろから法人スタッフ間での助け合いや情報共有、信頼関係を築いておくことの大切さが身に沁みた3日間でした。

内潟療護園の利用者様には、ご不便をおかけしました。また、スタッフの皆様の受け入れ体制とご協力には頭が下がります。本当にありがとうございました。

また、きりん館利用者様のご家族には、ご心配をおかけして申し訳ございませんでした。